大人の人格形成のやり直し方|10のタイプ別克服法を紹介します

大人の人格形成のやり直し方|10のタイプ別克服法を紹介します

大人の人格形成のやり直し方

大人の人格形成のやり直し方

 

「自分の特性や未熟さがイヤになる」
「根本から変わりたい」
「でも大人になってからじゃムリかな」

 

 

悩みが大きく、「手遅れだろうな」と感じがちな人格の問題。

 

しかし、人格形成は大人になってからやり直すことも可能です。

 

 

そもそも人格とは「個人の人間性」のこと。

 

心理学ではパーソナリティと呼ばれます。(参考:weblio『人格』

 

 

そして、パーソナリティは年齢や環境によって変わることが分かっているんです。(参考:岡田 尊司『パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか』

 

 

今回は、大人でも人格形成ができる理由に加え、

 

  • 人格形成の土台を取り戻す方法
  • 10の人格タイプごとの克服法

 

の2種類の人格形成法をご紹介。

 

 

課題や自分の特性に合わせた対処をすれば、問題解決のきっかけになるだけでなく、自分の個性をより活かすことにも繋がります。

 

日々の小さな工夫で少しずつ生きづらさを解消していけるので、ぜひ参考にしてください。

 

 

実績プロフィール

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この記事を書いている時点で私は、300件以上もの悩み相談に直接お答えしてきました。その知見・経験を活かして書いたブログやメールマガジンは、ありがたいことに多くの方に参考にしていただき、やりたいことが見つかった人や悩みが解決できた人がたくさんいます。

 

 

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1.大人でも人格形成ができる3つの理由

 

大人になると、人格は決まっているというイメージがありますよね。

 

しかし、大人でも人格形成は可能。

 

 

理由は以下の3つです。

 

  • 人格は変わるものだから
  • 人は生涯と通して発達するから
  • 性格も50%は環境で変わるから

 

順に見ていきましょう。

 

 

1-1.人格は変わるものだから

 

人格とは「個人の人間性」のことで、心理学ではパーソナリティと呼ばれます。

 

じん‐かく【人格】

 

独立した個人としてのその人の人間性。心理学で、個人に独自の行動傾向をあらわす統一的全体。パーソナリティー。(一部抜粋)

 

引用:weblio『人格』

 

 

人間性と聞くと、変えるのがなかなか難しい印象がありますよね。

 

しかし、精神科医の岡田 尊司さんの著書で、「パーソナリティは、年齢や環境によって変わるもの」と紹介されています。

 

「性格は変わらない」という一般に信じられている事実とは裏腹に、年齢や環境によって、パーソナリティは、かなり変動することがわかっている。

 

引用:岡田 尊司『パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか』

 

 

そのため、「自分を変えたい」と悩んだときは、大人からでも対処することができます。

 

 

 

1-2.人は生涯と通して発達していくから

 

人の内面は、あるときを境に固定されるのではなく、生涯を通して変化していくものです。

 

以下の画像はアメリカの発達心理学者であるエリク・エリクソンが提唱した人間の発達段階理論です。

 

エリクソンの発達段階

エリクソンの発達段階

画像:看護roo!用語辞典『エリクソンの漸成的発達理論』

 

 

画像から分かるように、人は生まれてから65歳以降まで、いくつもの心理的課題を乗り越えながら生きていきます。

 

 

たしかに、内面を簡単に変えることはできません。

 

しかし、人間の発達段階を見ると、内面は固定されるものではなく、生涯変化し続けるということも分かります。

 

 

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1-3.性格の50%は環境で変わるから

 

人格の一部である性格も、後から変えることが可能です。

 

 

日本心理学会によると、性格が遺伝で決まる割合は約50%。

 

性格の残りの50%は環境・努力によって変わると言われています。

 

遺伝子の違いがどのくらい一人ひとりの性格の違いを説明するかをふたごのデータから算出すると、だいたい50%前後になります。

 

これは残り50%が環境によることを意味します。(中略)

 

要するに性格は、自分のもともとの素質のうえに、そのときの環境の影響が加わってあらわれ出たものといえます。

 

そこにあなたの努力が加われば、環境によってあなたの素質をより美しく表現することができるでしょう。

 

引用:公益財団法人 日本心理学会『性格は遺伝で決まるって本当ですか?』

 

 

イメージは以下のようになります。

 

人格の中に性格・気質がある図

人格の中に性格・気質がある図

画像:Counseling+『【本質】人間の性格とは何なのかを心理学の専門家が分かりやすく解説』

 

 

中心の「気質」が生まれ持った部分で、外側の大きな「性格」と「人格」は、環境や努力によって変わる部分です。

 

 

一般的に多くの人は、「今さら人格形成なんて手遅れかな・・」と考えがちですよね。

 

しかし、パーソナリティ・発達段階・性格の3点から見ても、自分を変えられる可能性は思ったより高いことが分かると思います。

 

 

性格を変える方法については以下の記事でも紹介しています↓

 

 

 

では次に、大人の人格形成に重要なポイントを2つ見ていきましょう。

 

 

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2.大人の人格形成に重要な2つのポイント

 

「人格を作り直したい」「修正したい」と思ったときに重要なことは以下の2点です。

 

  • 「愛着」の穴を埋める
  • 人格の偏りを知る

 

順に解説します。

 

 

2-1.「愛着」の穴を埋める

 

人格形成で重要なのは、基礎となる「愛着」です。

 

 

愛着とは、乳幼児期に養育者とのスキンシップやコミュニケーションによって築かれる信頼や安心感のこと。

 

愛着を土台にし、人は他者との交流をしたり、物事にチャレンジしたりできるようになっていきます。(参考:ひとみ『人間関係を楽にする本: パーソナリティ障害・愛着障害 毒親・家族・友達・仕事』マドレクリニック『愛着障害(アタッチメント障害)』

 

 

反対に、愛着形成がうまく行われないと、大人になってからも人間関係や自信、行動力などの面で問題を抱えやすくなります。

 

愛着が形成されない、またそれをそのままにしておくということは、子どもが大人へと成長していくうえでの人格形成や心の持ちようなどにおいても影響を与える大きな要因になることがあるのです。

 

引用:マドレクリニック『愛着障害(アタッチメント障害)』

 

 

愛着形成がうまくいかなかった場合、大人になって現れる特徴として以下の例が挙げられます。

 

  • 傷つきやすい
  • 怒りを感じると建設的な話し合いができない
  • 0か100かで捉えてしまう
  • 意地っ張り 
  • 親などの養育者に対して敵意や恨みを持つ
  • 過度に従順になったり、親の顔をうかがう
  • 人とほどよい距離がとれない
  • キャリア選択がうまくできない
  • 自分の選択に対する満足度が低い

 

参考:マドレクリニック『愛着障害(アタッチメント障害)』

 

 

そのため、大人の人格形成においても、人格の基礎となる「愛着」の穴を埋めることが大きなカギになります。

 

愛着障害では、幼少時に満たされなかったことを成人しても引きずっていますので、その満たされなかった気持ちを補っていくのが理想的です。

 

引用:横浜つづきクリニック『愛着障害』

 

※愛着形成の具体的な方法を先に知りたい方は『3-1.「愛着」の穴を埋める方法』へジャンプ

 

 

 

2-2.人格の偏りを知る

 

もう1つ大切なことが、自分の人格の偏りを知ること。

 

課題の原因となっている要素を理解すれば、解決の糸口を見つけることができます。

 

 

そして、人格の偏りを知るのに有効なのは、パーソナリティ障害のタイプを知ることです。

 

「パーソナリティ障害なんて、話が重すぎる」と感じるかもしれませんが、程度の違いがあるだけで、パーソナリティの偏り自体は誰にでもあります。

 

 

精神科医の岡田さんも、「病気的なレベルでなくても、パーソナリティ障害を知ることは、現代人の生きづらさを解消するヒントになる」と語っています。

 

現代人の生きづらさや、今、社会に起きている不可解な現象は、パーソナリティ障害について知ることで、よく理解できるようになる。
(中略)
病的なレベルではないが、傾向として当てはまるという場合も、自分自身の特性を知っておくことは、とても重要だ。

 

引用:岡田 尊司『パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか』

 

 

それでは「愛着」と「人格の偏りを知ること」の2つをおさえたうえで、具体的な人格形成の方法を順に見ていきましょう。

 

 

※パーソナリティのタイプと克服法を先に見たい方は「3-2.人格の偏り10タイプと克服法」へジャンプ

 

 

 

3.人格形成を大人になってからする2つの方法

 

大人が人格形成をする方法は2つです。

 

  • 「愛着」の穴を埋める方法
  • 人格の偏りに合わせて克服する方法

 

 

3-1.「愛着」の穴を埋める方法

 

『2-1.「愛着」の穴を埋める』の章で、人格形成の基礎となる「愛着」とは、安心感や信頼を抱ける養育者との関係だと紹介しました。

 

 

しかし、大人の人格形成では、必ずしも「親」との愛着を作り直す必要はありません。

 

安心感や信頼を抱ける人間関係や環境に身を置けば、人格の土台を築くことが可能です。

 

 

具体的な方法としては以下の例が挙げられます。

 

愛着の穴を埋める方法

 

  • 信頼・安心できる人とコミュニケーションをとる:(例)友人・恋人・同僚・カウンセラーなど
  • 安心できる居場所を持つ:(例)ネットのコミュニティ・本の世界・音楽・趣味の時間など
  • 自分の存在価値が認められる環境に身を置く:(例)職場環境・「いいね」がもらえるSNS・気の合う人間関係など
  • 承認欲求を自分で満たす:(例)「食器を洗った」などの小さなことでも自分を褒める・認める

 

参考:横浜つづきクリニック『愛着障害』ひとみ『人間関係を楽にする本: パーソナリティ障害・愛着障害 毒親・家族・友達・仕事』

 

 

安心できる居場所や環境は、心を満たす原点。

 

診療内科のホームページでも、安心できる居場所を持つ効果について、以下のように述べられています。

 

心が十分に満たされ、「そこに自分がいてもいいんだ」という自負が芽生えると、無意識のうちに心の奥に引っ込めていた自分自身を表に出せるようになっていきます。

 

人との付き合い方のスタイルもおのずと変わり、少しずつうまく付き合えるようになれば自信につながり、自己肯定感が育っていくのです。

 

引用:横浜つづきクリニック『愛着障害』

 

 

このように身近な心のよりどころを持つことが、大人の人格形成の大きな一歩になります。

 

 

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3-2.人格の偏り10タイプと克服法

 

2つ目の人格形成方法は、人格の偏りに合わせた対処をすること。

 

パーソナリティ障害の10タイプを元に、偏りに合わせた克服法を紹介します。

 

 

「障害」という言葉がつくと、「当てはまったら精神的な病気なんじゃないか・・」と不安に思うかもしれません。

 

しかし、当てはまる部分があるからといって、すぐに病気だ、人格障害だ、という話ではないので安心してください。

 

 

誰にでも、複数の偏りがあるのが自然だからです。

 

中には、二つ、三つの診断基準に該当したという人もいるだろう。

 

その場合も、特にショックを受ける必要はない。

 

パーソナリティにしろ、パーソナリティ障害にしろ、一つの傾向のみに限定されるということは、むしろ稀である。

 

たいていは、二つか三つの傾向が同居していることが多い。

 

引用:岡田 尊司『パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか』

 

 

人格障害の特徴を元に自分の傾向や克服法を知ることで、より効率的かつ確実に人格形成を行うことができます。

 

そのために、こうしたタイプ分けを建設的に利用していけるといいですね。

 

 

それではポイントをおさえたうえで、パーソナリティ障害の10タイプと克服法を見ていきましょう。

 

  • 1.回避性パーソナリティ
  • 2.境界性パーソナリティ
  • 3.自己愛性パーソナリティ
  • 4.演技性パーソナリティ
  • 5.強迫性パーソナリティ
  • 6.反社会性パーソナリティ
  • 7.妄想性パーソナリティ
  • 8.失調型パーソナリティ
  • 9.依存性パーソナリティ
  • 10.シゾイドパーソナリティ

 

 

3-2-1.回避性パーソナリティ

 

回避性パーソナリティは、批判や失敗への恐怖心が強く、問題があっても避けようとしてしまうのが特徴です。

 

主な特徴

 

  • 自信がなく失敗が怖い
  • 行動することを恐れる 
  • 批判や拒絶が怖い 
  • 自分に否定的 

 

 

「発言しても、微妙な反応をされたらイヤだな」など、不安を感じて行動をやめてしまう場面は日常にもありますよね。

 

 

しかし、物事には「やってみたら取り越し苦労だった」ということも少なくありません。

 

実際に行動することは、不安がただの思い込みだったと気づくきっかけをくれるので、よい克服のきっかけになります。

 

 

同時に、行動しないデメリットを考えるのも有効。

 

 

たとえば、決断や行動を避けるほど、次の行動が起こしづらくなり、自分の能力も弱まってしまいます。

 

あまり警戒しすぎず、少しずつ行動してみましょう。

 

克服法

 

  • 失敗を恐れない
  • 動かないデメリットを考える

 

 

 

3-2-2.境界性パーソナリティ

 

境界性パーソナリティは、周囲への依存傾向が強く、日常での感情のゆれ幅が大きいことが特徴です。

 

主な特徴

 

  • 些細なことで気分が大きく変わる
  • 気に入った人に依存しやすい
  • 見捨てられる不安が強い
  • 慢性的な空虚感がある

 

 

気分のゆれ幅が大きくなってしまう原因には、「いい・悪い」「敵・味方」「成功・失敗」という両極端な考え方があります。

 

そのため、「中間の選択肢」を意識することがゆとりを持つポイント。

 

 

また依存傾向があると他人に期待しすぎてしまうことがあるので、その分「裏切られた」というショックも受けがちです。

 

人と多少うまくいかなくても、じっくりと付きあう姿勢も大切。

 

 

人のせいにしたり頼ったりするだけではなく、自分で解決する姿勢を持つことも有効です。

 

克服法

 

  • 中間の選択肢も考える
  • 人と細く長く付きあう
  • 自分の力で解決してみる

 

 

 

3-2-3.自己愛性パーソナリティ

 

自己愛性パーソナリティは、自分を誇らしげに見せ、称賛を集めたがる点が特徴です。

 

主な特徴

 

  • 「私は特別」という意識が強い
  • 賞賛やステータスにこだわる
  • 自己中心的な面がある
  • 常に自分が正しいと考える
  • 小さな指摘に大きく傷つく

 

 

自己愛性パーソナリティは、他者の指摘を受け入れられない側面があります。

 

そのため、人から謙虚に学ぶ姿勢を大切にすることが克服のコツ。

 

 

また、不安定さ・傷つきやすさを受け入れてくれるような、心が安定したパートナーを持つことも大きな支えになります。

 

 

自己中心的な面の克服には、チームでの活動や社会活動への参加が効果的。

 

協力することや、他者の役に立つ喜びを感じるきっかけになります。

 

克服法

 

  • 他人から学ぶ
  • 心が安定したパートナーを持つ
  • 他人と協力する
  • 社会活動に参加する

 

 

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3-2-4.演技性パーソナリティ

 

演技性パーソナリティの特徴は、自分が主人公であると考えたり、他人の注意を引くための行動を繰り返したりすることです。

 

主な特徴

 

  • 注目の的になりたい
  • 関心を得るために嘘をつく
  • 演技っぽく、誇張がある
  • 新しい刺激を求め続ける
  • 次々と異性を魅了したがる

 

 

演技性の傾向がある場合、他人からの関心に意識が向きがちです。

 

そのため、1人の時間を持ち、「自分の気持ち」にも目を向けることが大切。

 

新しい刺激を求めすぎてしまう点については、日々の小さなことを大切にし、日常的な幸せに気づくことが克服のポイントです。

 

 

また、恋愛では中身のあるパートナーを見つけられることが幸せのカギ。

 

乱れた恋愛遍歴を改善し、安らげる関係を築くきっかけになります。

 

克服法

 

  • 自分の気持ちに目を向ける
  • 日常の幸せを大切にする
  • よきパートナーを持つ

 

 

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3-2-5.強迫性パーソナリティ

 

強迫性パーソナリティは、完璧主義で、自分のルールや手順に強くこだわるのが特徴です。

 

自分がもっている義務感を他人に強要してしまう面もあります。

 

主な特徴

 

  • 責任感が強すぎる
  • 白黒ハッキリさせる
  • 間違いやミスに厳しい
  • 自分にも他人にも厳しい
  • ストレスを抱えやすい

 

 

なにごとにおいても努力は大きな力です。

 

しかし、頑張りすぎは体や心を壊してしまう原因

 

 

力の抜き方を身に付ければ、より仕事の精度も上がり、さらに大きな成果にも繋がりやすくなります。

 

 

同時に、思い通りの結果にならなかったときに自分や他人を責めすぎない姿勢も大切。

 

結果は1人の責任ではなく、複数の要素が絡み合って生まれるもの。

 

 

また、人は間違いを犯すのが自然です。

 

思考に余裕を持てると、自分も相手もより能力を活かすことができます。

 

克服法

 

  • 休養も仕事の一部と知る
  • 1人で抱えない
  • 自分や他人を責めすぎない

 

 

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3-2-6.反社会性パーソナリティ

 

反社会性パーソナリティはその名のとおり、倫理感や道徳観が薄く、問題行動を起こしやすいという特徴があります。

 

主な特徴

 

  • 怒りっぽく攻撃的
  • 他人を信じない
  • 共感性がない
  • 人をだます
  • 危険に対して興奮する

 

 

危険を求めてしまう傾向は、ムリに押さえつけても改善に繋がりません。

 

むしろ、格闘技などのスポーツや、とび職・自衛隊などの危険を伴う職業などで特性を発揮させる方が効果的です。

 

 

さらに、本当に愛する人や子どもができることも大きな転機。

 

反社会的な生き方を考え直すきっかけになります。

 

克服法

 

  • スポーツや職業で特性を活かす
  • 本当に愛する人と巡り合う

 

 

 

3-2-7.妄想性パーソナリティ

 

妄想性パーソナリティは、「他人が自分へ悪意を持っている」という不信感が強いことと、自分を正当化する傾向が特徴です。

 

主な特徴

 

  • 人を信じられない
  • 裏切られないか心配
  • 疑念や嫉妬を持ちやすい
  • プライドがとても高い
  • 自分の話を打ち明けたくない

 

 

他者を信じられない気持ちがあると、相手を束縛したり、管理したりしたくなりますよね。

 

 

しかし、思い通りにしようとするほど相手は離れてしまうもの。

 

そのため、相手の気持ちを尊重する勇気を持つことが有効な解決法です。

 

結果、周囲も自分を大切にしてくれ、人間関係に良い影響をもたらすでしょう。

 

 

また、人の裏を読む力は、他者への気配り・戦略的な駆け引きなどに活かすことが可能です。

 

高いプライドを持つより、相手を許すという選択肢を持つことも、生きやすさのポイントになります。

 

克服法

 

  • 相手を尊重する勇気を持つ
  • 能力を活かす
  • 許す選択肢を持つ

 

 

 

3-2-8.失調型パーソナリティ

 

失調型パーソナリティは、奇抜で独特な思考を持ち、現実離れした印象がある点が特徴です。

 

主な特徴

 

  • 奇抜な発想が浮かぶ
  • 直感や想像に富む
  • 迷信・空想的な思考
  • 変わった人と思われる
  • 常識的な思考にとらわれない

 

 

頭の中の空想やアイデアを実際に活かすには、内面的な活動だけでなく、現実的な感覚を磨くことも必要。

 

たとえば、家事・育児・スポーツといった日常の活動を積極的に行うと効果的です。

 

 

また、1人で物事に取り組むだけだと孤立してしまうので、人と関わりを持つことも重要。

 

アイデアの実現や、新しい発見にも繋がるでしょう。

 

 

精神や内面的な豊かさを活かせる職業としては、アーティスト・企画者・哲学者・占い師・宗教家などがあります。

 

克服法

 

  • 日常的な作業を大切にする
  • 人と関わる
  • 特性を活かす場を知る

 

 

 

3-2-9.依存性パーソナリティ

 

依存性パーソナリティは、決断を人任せにし、他人に依存しやすい点が特徴です。

 

主な特徴

 

  • 主体性がなく他人軸
  • 自分で決められない
  • 1人が苦手で不安
  • 自己主張できない
  • 他人に合わせやすい

 

 

自分の気持ちを抑え続けると、そもそも自分の考えや気持ちが分からなくなってきてしまいます。

 

克服のためには、「どっちでもいい」をやめ、日常の小さなことから自分で決める練習をするのが効果的です。

 

 

また、他人に合わせる姿勢は、まわりに都合よく悪用される危険性もあります。

 

特性を「利用される」のではなく「活かす」ためには、他者に尽くし、喜んでもらえる仕事で力を発揮するとよいでしょう。

 

克服法

 

  • 自分で考えて決める
  • 気持ちを口に出す
  • 奉仕する仕事をする

 

 

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3-2-10.シゾイドパーソナリティ

 

シゾイドパーソナリティの傾向は、よそよそしく、社会との関わりを避けやすいこと。

 

感情や欲があまりないのも特徴です。

 

主な特徴

 

  • 人との関わりを避ける
  • 孤独を好む
  • 喜びを感じることが少ない
  • 冷たい雰囲気がある
  • 欲がない

 

 

周囲からは他者との付き合いを勧められるかもしれませんが、ムリして多くの人と関わる必要はありません。

 

むしろ、気の合う人と関係を深める方が、楽しみながら成功しやすくなります。

 

 

自分の特性に合わせて克服することが大切です。

 

合いやすい職業は、自然の中で行う仕事や、1人での作業がメインのもの。

 

 

たとえば、農業・造園業に関わる仕事、僧侶、学者、プログラマー、運転手などがあります。

 

克服法

 

  • 狭く深い関係を大切にする
  • 1人行う仕事をする

 

 

偏り自体は誰にでも、複数あるものです。

 

しかし、特性の偏りが大きすぎて生きづらさを感じる部分については、ぜひここまでお伝えしたパーソナリティ障害のタイプと克服法を参考にしてみてください。

 

 

 

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4.困ったときは病院やカウンセリングも頼れる

 

自分でなかなか解決できない場合や、悩みが深刻なときは、医師やカウンセラーの力を借りるという選択肢もあります。

 

診療内科のホームページでは、人格の基礎となる「愛着」を形成する手段として、医師やカウンセラーを頼ることが紹介されています。

 

不安定な愛着スタイルの人が持つ愛着の傷の修復には、「安全基地」の存在が重要です。(中略)

 

具体的には、ありのままの自分を話せる人や信頼できる人。

 

心療内科医やカウンセラーでもよいでしょう。

 

引用:横浜つづきクリニック『愛着障害』

 

 

また、基準を満たし「パーソナリティ障害」と診断された場合は、カウンセリングをはじめとする精神療法などで治療してもらうことも可能です。

 

パーソナリティ障害の治療では、精神療法(心理療法)が重要な役割を果たします。

 

精神療法は、患者が治療者と協力して、問題への認識を深め、それへの対処法を築き上げる、自分の思いや気持ちを整える、といった作業を進めることによって克服しようとする治療法です。

 

引用:公益社団法人 日本精神神経学会『林直樹先生に「パーソナリティ障害」を訊く』

 

 

愛着やパーソナリティの問題そのものに対する薬はありません。(参考:ブレインクリニック『パーソナリティ障害の特徴、種類、診断、治療』

 

しかし、困ったときは1人で考えず、相談してみることも大切。

 

専門家を頼るべきかよく分からなくても、悩みを相談することで心が軽くなったり、解決の糸口を考えたりしてもらえる可能性があります。

 

 

 

5.人格の問題を乗り越えることで人はもっと輝ける

 

人格の偏りや自分の未熟さは、とても大きな悩みですよね。

 

人間性はすぐには変わらないし、自分でいることからは逃げられない現実もあります。

 

 

しかし、自分の課題を受け止めて前に進むことは、大きなプラスの一歩。

 

この先の素晴らしい人生に必ず繋がっていきます。

 

 

精神科医の岡田 尊司さんも、パーソナリティの問題について、希望がもてる言葉をたくさん残しています。

 

パーソナリティ障害は、一方で、苦しさや困難を引き起こすが、同時に、大きな力を生み出す可能性を秘めている。

 

パーソナリティ障害の人は、ねじりの利いたバネが強い力を発揮するように、ツボにはまれば途方もない力を生むのである。

 

引用:岡田 尊司『パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか』

 

パーソナリティ障害を克服した人はとても魅力的なパーソナリティとして円熟する。年々、周囲の評価も高まり、信頼や愛情に恵まれるだろう。

 

引用:岡田 尊司『パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか』

 

 

パーソナリティの問題を克服することは、自分のパーソナリティをより活かすことにも繋がります。

 

自分に合った解決法を見つけ、素のあなたが輝く明日を作りましょう。

 

 

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人格形成は大人もできる|人格基盤の作り方とタイプ別克服法:まとめ

 

大人でも人格形成をすることは可能です。

 

主な方法は以下の2つ。

 

  • 「愛着」の穴を埋める
  • 人格の偏りに合わせて克服する

 

 

愛着は、安心や信頼を感じられる環境に身を置くことがコツ。

 

偏りに合わせた克服をするには、パーソナリティ障害のタイプを参考に、日常でできることから少しずつ取り入れていくことがポイントです。

 

 

また、1人で抱えきれないとき、どうしたらよいか分からないときは、医師やカウンセラーを頼るという選択肢も考えてみてください。

 

 

私たちは人格の問題さえも、日々の積み重ねで、少しずつ修正していくことが可能。

 

そして課題を克服していけば、私たちの特性はもっともっと輝きます。

 

自分の特性に合わせ、できることから始めてみましょう。



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この記事を書いた人

―西村敏(にしむらさとし)―

西村敏

西村敏


1986年生まれ、長野県出身、宮城県在住。
株式会社ジャストコネクションズ代表取締役。

2011年から副業でブログを開始。ブログ歴は10年。
独立後はコンサル業・通信講座事業も開始。得意の言語化力を活かし、多くの顧客の言語化力・説明力・文章力アップ、起業・副業による収入アップ、やりたいこと発見などをサポート。
2018年9月には法人化。

10年前から「自分のやりたいことで生きる」を実践。

今までの経験を通して、沢山の方の夢や目標を応援することが出来て、とても充実した日々を送れています。

私のプロフィール詳細はこちら↓↓
>>家庭崩壊、父の死、いじめ、裏切り、失敗を乗り越えた先で見つけたもの

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